漢方芍薬堂(赤穂郡上郡町) | 日記 | 東風吹かば匂起こせよ梅の花

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漢方芍薬堂(赤穂郡上郡町) の日記

東風吹かば匂起こせよ梅の花

2018.03.11

日生(岡山県)の梅花

梅 バラ科 Prunus mume Sieb.et Zucc

 梅は中国原産で、万葉集で歌われているところから、
それ以前には渡来したものと思われます。
「梅は百花の魁」といわれ、早春に清楚で気品ある花を咲かせます。
最初は、烏梅として渡来しその後、苗もしくは種が入り栽培されました。 漢方では、烏梅丸(傷寒論・厥陰病)に使いますが、
一般用漢方処方の中にはありません。烏梅は青梅を藁の火で燻製にしたものです。  学名にmumeとありますように昔は梅をムメと呼んでいました。
学名の最後にありますSieb.et.Zuccとありましょうにシーボルトが日本に来た時に付けた学名でツッカリーニはプロシアの植物学者でシーボルトの共同研究者で「日本植物誌」を一緒に書いた人です。この二人によって学名がつけられた日本の植物は、他にも沢山あります。

「梅は三毒を断つ」
と日本最古の医学書「医心方」に記載されており、血毒、水毒、食毒
に良いとされています。
現代風に言いますと、熱中症、水あたり、食あたりというところでしょうか。

食養生(薬膳)としては、梅干し、梅酢を良く使います。
食養生の古典である、江戸時代に書かれた「本朝食鑑」には

「梅干」
気味:酸鹹、平、無毒
主治:「能く邪を除き、熱を消し、鬱を潤し、胸膈野煩悶及び酒毒をのぞき、
咽喉の腫痛や口瘡を癒し、一切の食毒、魚毒を解する。」とあります。

健康食として、一日に1~2個食し、疲労回復、健康増進に役立ちます。
最近では、梅干しに含まれる、クエン酸、コハク酸などの有機酸の健康への
研究が進んでいます。

東風吹かば匂起こせよ梅の花

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